セラピーに来られるクライアントのお話を聞いていると、時々昔の自分を思い出します。
色々と心理学を学んでいくと、どうやって自分を上げていくのかや円滑な人間関係を作っていくための知識も増え実践するようになります。
しかし、自分の無価値感やこうあれば自分に自信がもてるのにと思っている時って、あらゆる本や動画は見本文章をただ眺めてる状態なんですよね。
心に入っていかないというか、自分のことで精一杯になってしまっているから。
どうあれば自分を好きになれそうですか?
と聞いてみると、よく返ってくる言葉は
・人の役に立てれば
・自信がつけば
・人間関係がうまくいけば
・みんなに必要とされれば
自分もそうだったなと、なかなか抜け出せなかった頃を思い返していました。
誰かによって愛を満たしたり、存在価値を認めていきたかったり、誰かから貰うように自尊心を作ろうとしてもなかなかうまくいかない現実。
でもこれらを自己受容や自愛で満たすことを提案しても、なぜそれをするといいのかがわからないうちは本人たちもそれができずに内側にこもってしまいます。
自分のことばかり考えてるとそれがますます酷くなってくる。
そうすると、じゃあ人に頼ってはいけないんだなとか、自分の人生に責任を持つとか言われてもこれをするしかなかったのにとか。
愚痴や文句を言ったら自分に返ってくるんなら、誰にも言わない方がいいんだ!
我慢するしかない。
そうやって苦しんでいる渇望状態が私にもありましたし、クライアントが混乱している状態なのも理解できます。
他人軸で生きることより自分軸で生きる!
これは本当に楽になったことでもありますが、いろんな見本文章をどう解釈するかによっても全く違うものになります。
まず、人の役に立ちたいという気持ちには
【必要とされているから価値を感じられる】
それがありますよね。
『あなたは誰かの役に立とうとしなくても十分価値はあるんですよ!』
こんなの、響かない!!
私の場合は当時、響きませんでした。
相手からの励ましとわかっていても、
本に書いてあるよくしていく方法を知ってもそれだけじゃ響かなかった。
(今は大丈夫です👍)
さあ、これをどう自愛で満たすのか?
アドラー心理学の講師でセラピスト仲間でもある原田綾子さんはこんな風に教えてくれました。
【ここから】
人に迷惑がかかるからなかなか頼れない
断られそうだから頼れない
自分でやらなきゃいけない
ひとりで頑張っちゃう人って多いんだよね
自己受容、自愛で満たしていくことは大事なんだけど
それは人に頼らないで自分で注ぐってことではなくって
人に頼ることで相手への貢献感が増すので、相手からの貢献も受け取りやすくなる
小さいことでも目の前の人を幸せな気持ちにさせるということは
自分も幸せになることに繋がる
そうなった時に問題だったことが薄れていく
人が幸せでいるためには私は人の役に立っているんだ!という思いがすごく大事
私は人の役に立っているんだっていう気持ちにもなってくるから
自分も楽になって相手も幸せになる!
人は人の役に立った時に
貢献感が増える
それが幸せに感じる
小さくてもいいから目の前の人を幸せにしようと行動してごらんってアドラーでは言っているんだよね
さっきまで悩んでたけど目の前の人を幸せにしたってことが
自信になって喜びになる
落ち込んでいた問題が少し薄れていくよね
【ここまで】
この話をしてもらった時に、
なぜそれをする必要があるのか?
どうなるのか?
それをもっとクライアントへ説明してあげながら一緒に貢献感を増していきたいなと感じました。
私はちゃんと役に立ったかな?
そこまで思わなくてもいいんです。
役に立ったかどうかはそこまで気にしなくてよくて(他人軸の方に行っちゃうから)
まずは貢献感を感じること。
それを重ねていくと自信も自己肯定感もセットでついてくるんですよ!
最初はそこからスタートしてみましょうか👍
自己受容のヒント!